【ヒートショックとは?】
入浴時または暖かい部屋から寒い廊下やトイレ・浴室に移動した時「寒いっ!」と感じたり「ブルッ」と来るような経験をされた方は多いと思います。
このように温度が急激に変化した時、人の身体の中では血管が収縮し血圧が急上昇したり脈拍が早くなったりと目に見えない現象が起きています。
それが心臓や脳の血管に大きな負担となり、ひいては心筋梗塞・脳卒中等深刻な事故につながってしまう。この現象をヒートショックといいます。
私達は一番安全なはずの家の中でこんな危険と隣合せで生活しているのです。
【ほんとうに怖いヒートショック】
住環境を重んじる欧米等の先進諸国では、ヒートショックのない全館暖房の家は常識です。
日本では建物のバリアフリーは重視されますが、家の中の温度差をなくす「温度のバリアフリー」については情報も少なく、近年になってやっと注目され始めたのが現状です。
厚生労働省からはヒートショックが大きな要因の一つとなる「心疾患-脳血管疾患」についての第一回目の調査結果が発表され、国でもこの問題を重視する動きが出てきています。
<グラフの解説>
死亡原因で一番多いのが癌等の悪性新生物による死亡者で年間30万人強ですが、実は心疾患&脳血管疾患を合計した血管系による死亡者もその次に多く年間30万人弱です。(平成16年ベース) グラフの赤い部分が心疾患&脳血管疾患による死亡者で、緑部分が癌などによる死亡者です。 ここで注目すべきなのは、癌などによる死亡者は毎月ほぼ同数で季節変化がないのに対し、心疾患&脳血管疾患による死亡者は冬季に大きく増加していることです。 1月は8月の1.6倍にも達し、秋冬季の増加分を積算すると約5万人にもなります。 この冬季に増える要因の一つがヒートショックです。また、死亡は免れたものの、その後入院や治療を要する人数は死亡者の数倍に達していると予測されています。このようにヒートショックは肉体・心理的負担とともに、大きな医療費負担の問題もはらんでいます。住宅内でのヒートショックのリスクが先進諸国で注目され、早くから警鐘が鳴らされている理由はここにあります。
【ヒートショックを防ぐには…】
ヒートショックを防ぐには家の中の温度差をなくす全館暖房が重要です。
かと言って暖めすぎや温度のムラも好ましくありません。
また、就寝時でもいつでも寒くない環境であることも必要です。
サーマスラブが実現するような「家の中全体を24時間安定して快適な温度に保つ」ことこそがヒートショックに対する一番の予防策となります。
【空気の乾燥が少なく、不快な空気対流がありません】
エアコンなどの暖気を対流させる方式は、空気の水分量が減少して軽くなった暖気が上方へ溜まりやすく、部屋の上下で温度差ができてしまいます。
特に吹き抜け等がある大空間では、人のいない吹き抜け空間へ暖気が逃げてしまいます。
24時間換気が必要とされる家でも、暖気は常に外へ逃げてしまいます。
一方、サーマ・スラブで暖められた家の中は、床や壁から常に熱輻射されているため、足下が冷えることもなく、換気してもすぐに暖まるのが特徴です。
また、低温輻射方式のサーマ・スラブなら、空気の乾燥も最小限に抑えることができるので、湿度の低下が大きな原因の「風邪」や「冬季湿疹」等の疾患の予防にもつながります。
※日経新聞記事より
【深夜電力だけで24時間】
快適温度を保てるのはサーマ・スラブだけサーマ・スラブにより暖房される室内は、最も温度の高い床面でさえ25℃程度なので、低温やけどの心配は一切いりません。
25℃の床は、春や秋の床温度と変わりません。
また、他の蓄熱暖房方式は蓄熱材の体積が小さいため、高温で蓄熱する必要があり、放熱制御も難しく、朝から夜遅くまで快適な温度を保つことは困難です。
サーマ・スラブのある家なら、北海道のような寒い地域でさえ、スラブ温度は0.5℃程度しか上下しません。
このように、温度を一定に保てるのはサーマ・スラブだけです。
【暖房のミニマルデザイン】
サーマ・スラブが創り出す快適性にムダな要素はありません。
機械操作は秋に温度を設定しスイッチON、春にOFF。
必要以上に床材を暖めないので、床暖房用の床材は必要ありません。
もちろん、暖房機器を置くスペースも必要なく、火災、やけどの心配もいりません。
暖房のために部屋を締め切る必要もありません。
余計なものをそぎ落とした、これこそ暖房のミニマルデザインです!
是非、一度体感してみて下さい。
リフォームにも対応しております。